文法

【条件や時を表す副詞節って一体何?】willが使えない理由って?

こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

さるくん
さるくん
せいじ先生!だいぶ勉強も進んできたけど、やっぱり副詞節ってのがイマイチわからない💦 どうすればいいかな?
せいじ
せいじ
それは誰もが通る道だね💦 最初は「if」や「when」からスタートして、少しずつ発展させていこう!🙌

条件や時を表す副詞節

さるくん
さるくん
まず覚えておいたらいいものってある?
せいじ
せいじ
ものすごく有名なものだと「if」と「when」だね!✨
  1. if(=もし〜ならば)
  2. when(=〜するとき)
さるくん
さるくん
た、確かに「条件」と「」だね!
せいじ
せいじ
その通り!😊 まずはこの2つを覚えよう!🙌

条件や時を表す」という点はわかりましたね!

では副詞節とはなんでしょうか?

【形容詞/副詞って何?】名詞/動詞を修飾する品詞この記事では「形容詞/副詞」について勉強していきます。名詞や動詞を修飾する品詞について学んでいきましょう。...
さるくん
さるくん
わかるよ!🙌 副詞的に使える「主語+動詞」の形でしょ!✨
せいじ
せいじ
その通り!さらに言えば、カンマで終わって次の主節を導く従属節のこと☝️ 要は「サブの文」だと思っておくといいよ😊
  • If it rains tomorrow, / we’ll stay home.
    (明日雨が降ったら、家にいるよ)
  • When you finish your homework, / we can go out.
    (宿題が終わったら出かけられるよ)

さらに乱暴に言ってしまえば、これらの副詞節とは文から取り除いても「メインの文(=主節)」が残るので、文構造的には問題ないです😊

さるくん
さるくん
なるほど💡 大事なのは主節であって、これらはあくまで「サブの情報」なんだね!
せいじ
せいじ
そう!だから「条件や時」って言われてるわけ。「その条件下なら…」「…するときは」と主節に繋げるためだけの文ってことだね!🙌
ポイント
  1. 条件や時を表す「if」と「when」を押さえる
  2. 副詞節とは従属節であり、主節を導くだけのサブの文
  3. 副詞節とは「主語+動詞」の節であり、取り除いても文構造に影響はない

なぜwillが使えないの?

ではなぜ、この副詞節の中ではwillが使えないのでしょうか?

さるくん
さるくん
せいじ先生!おかしいじゃない!これは中学校で学んだけど、「tomorrow」とまで言ってるのに「will」が入らないんだよ?!そんなことある?
せいじ
せいじ
実はこれ、普通に考えたらありえないことなんだ✨
さるくん
さるくん
え?どういうこと?未来形なんだから「will」を使うに決まってるじゃない?

まずポイントとして、以下のような前提が大事です👇

  1. willは未来形ではない
  2. 条件や時の中に意志や推量が入るのはまれ
さるくん
さるくん
え?前提が全く意味わからないんだけど笑
せいじ
せいじ
ううん!これでいいんだよ😊 いまだに「willは未来形」だと思っている人がいるんだよね💦 確かに未来との親和性は高いしあながち間違ってはいないんだけど、厳密に言えば助動詞であって「意志・推量」として覚えておくべきなんだ🙌

助動詞のwillについては、以下も参考にしてみてください✨

【未来形って何?】willとbe going toと現在進行形この記事では「未来形」を学んでいきます。未来を表す形は様々あり、「will」「be going to」「現在進行形」があります。それぞれ若干意味が異なりますので、1つずつ学んでいきましょう。...

willとは意志や推量であるため、どうしても「未来形」として教えられることが多いですし、ここの記事でも未来形と称してまとめてあります。

「〜するつもり/〜するだろう」という言葉を見てみても、確かに未来形だと思うのが普通ですからね😊

ただ「意志と推量だよ」と言われれば、「なるほどそう言われればそうだな」と納得するかと思います✨

さて、その前提に立った上であえて「will」を入れてみましょうか♪

  • * If it will rain tomorrow, / we’ll stay home. ←🙅‍♂️
    (明日雨が降るだろうとしたら、家にいるよ)
  • * When you will finish your homework, / we can go out. ←🙅‍♂️
    (宿題を終えるつもりになった時に、出かけられるよ)

なんだか違和感を覚えませんか?

さるくん
さるくん
んん?💦 確かに、なんか訳が変なことになってるゾ?😥
せいじ
せいじ
そうなんだ💡 あえてわかりやすく「意志・推量」を入れた文にすると、その異常さに気づけるんだよね🙌

条件や時とは、「そうだった場合/時」というあくまで「未来に起こったらどうしようか?」という仮定の話なのです😊

これは仮定法とは違います。

仮定法は「現在/過去」に焦点を当てており、どちらも現実(過去に起こったこと)に反した文だからですね✨

【仮定法過去の作り方は簡単?】形に着目すれば大丈夫この記事では仮定法過去について基本的なことから学び、それに付随する表現も学んでいきます。...
【仮定法過去完了の作り方】過去の後悔について言うこの記事は仮定法過去完了に関する記事です。簡単にポイントとなる点をまとめておきます。...

ゆえに、「未来のこと = willを使うべき」(←ダメ!🙅‍♂️)という発想になりがちなのです💦

純粋に「条件や時」を言いたければ、そこに意志や推量が入るはずがないのですね✨

改めてまとめますと、

条件や時を表す副詞節でwillが使えないのは…
  1. そもそも「will」は未来形ではない
  2. 「will」は意志や推量を表す助動詞
  3. 条件や時を表す副詞節の中で使ったら訳が変なことになる

一方で「willを使うこと」もありますが、かなり稀(まれ)です😊

If she will just listen to my explanation, I’m sure she’ll understand.(彼女が私の説明を聞くという意志があるなら、きっと理解するでしょう)

「〜するつもりがあるというなら」といった、意志を強調する時のみですね✨

これを見ても、「willは意志を表している」ということがはっきりとわかります😊

その他の副詞節

実は「if」や「when」以外にも条件や時を表す副詞節はあります✨

  • You can stay here / as long as you keep quiet.
    (静かにしている限り、ここにいていいよ)
  • You won’t improve / unless you practice every day.
    (毎日練習しない限り、上達しないよ)
  • The less you worry, / the better you’ll sleep.
    (心配が少ないほど、よく眠れる)
  • Turn off the lights / before you leave the room.
    (部屋を出る前に電気を消してね)
  • As soon as I get home, / I’ll call you.
    (家に着いたら、すぐ電話するね)

ご覧の通り、副詞節の中では見事に「will」が使われていません🙌

さるくん
さるくん
ほ、本当だ?!これらも条件や時を表す副詞節ってことなんだね!
せいじ
せいじ
そういうこと😊 だから上記のような「応用編」の副詞節を見かけたとしても「if」や「when」で学んだことを適応させればいいだけなんだ✨
他の副詞節でも…

条件や時を表すものであれば、「if」や「when」と同様に意志や推量を表す「will」は使えない

まとめ

以下、条件や時を表す副詞節のまとめです👇

条件や時を表す副詞節とは…
  1. まずは「if」と「when」を押さえる
  2. 副詞節とは「主語+動詞」の文でカンマ終わり
  3. 実際は主節が重要であって従属節である副詞節は取り除いてもOK
  4. 「will」は意志や推量であって未来形ではない
  5. 条件や時を表す副詞節内で「will」を使うと訳が変になる
  6. それ以外にもいろんな副詞節があるので覚えておこう
せいじ
せいじ
仕組みさえわかれば簡単だね!🙌 それではまた!