文法

【不定詞の副詞的用法ってたくさんある?】実はまだまだ奥が深い…

こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

さるくん
さるくん
せいじ先生!再び戻って不定詞をやっているんだけど、やっぱり副詞的用法が難し過ぎやしないかい?💦
せいじ
せいじ
そうだね。実は副詞的用法って、みんなが思っている以上に広範囲な訳の仕方があるんだ😊
さるくん
さるくん
やっぱりそうだよね!詳しく教えてよー!

to不定詞の用法といえば、

  1. 名詞的用法
  2. 形容詞的用法
  3. 副詞的用法

の3つが有名ですよね✨

ただ、この中の副詞的用法が結構厄介なんですよね💦

【不定詞の副詞的用法】「〜するために」「〜して」目的と結果を表すこの記事ではto不定詞の副詞的用法について解説しています。基本的には「目的」を表す「〜するために」という訳で大丈夫ですが、周辺の知識も併せて解説していきます。...

それは「訳出の仕方に困るから」です。

でもパターンさえ押さえておけば、かなり理解が進みますので頑張って学んでいきましょう💪

副詞的用法の復習

さるくん
さるくん
せいじ先生。副詞的用法っていろいろあるけど、何から手をつければよかったんだっけ?
せいじ
せいじ
そうだね💡 まずは「〜するために」から入るのが無難だね😊
  • I went to the store / to buy some bread.
    (パンを買うために店に行った)
  • She got up early / to study.
    (勉強するために早起きした)

まずは「〜するために」という訳出をしてみるのが無難です✨

また直前に「名詞」があったとしても、すぐに「形容詞的用法だ!」と飛びつかないことですね♪

「動詞にかかっている(動詞を修飾している)のでは?」と、訳をしてみて違和感がないかどうかを確かめてみましょう🙌

せいじ
せいじ
あと、上の「スラッシュ」にも着目してみよう👀
さるくん
さるくん
そうだった!副詞的用法だから、仮に文から削除しても文構造上は問題なかったんだよね✨
せいじ
せいじ
そうだね😊 だから場合によっては、文頭に来ることもあるよ!🙌

これを見極めるためには…

…実は「慣れ」や「感覚」も必要です💦

  1. 文法的にアプローチする
  2. 一度訳してみて自然かどうか判断する
  3. あとは多くの文を読んでいく中で経験を積む

この流れを大事にして、読解してみましょう🙌

感情を表す形容詞

「感情を表す形容詞」と「副詞的なto不定詞の用法」は、かなり親和性が高いです✨

「理由を表すto不定詞の用法」ともいえます😊

  • glad
  • happy
  • sorry
  • shocked
  • excited
  • relieved

などなど。

早速例文を見ていきましょう👇

  • I was sad / to hear that.(それを聞いて悲しかった)
  • I was surprised / to hear the news.(そのニュースを聞いて驚いた)
  • She was relieved / to find her keys.(鍵が見つかってホッとした)
  • He was surprised / to be invited to the party.(招待されて驚いた)

こう見てみますと、「〜して…だった」というような例文が多いですね😊

せいじ
せいじ
to以下から先に訳すようなイメージだね✨

結果を表すto不定詞

「結果を表すto不定詞」とは、みなさんも聞いたことがあるかと思います😊

さるくん
さるくん
うん!なんだかめっちゃ難しいやつだよね?💦
せいじ
せいじ
そんなに怖がることはないよ笑✨ 訳がちょっと変なだけなんだ🙌

早速、例文を見てみましょう👇

  • He grew up / to become a doctor.
    (彼は成長して医者になった)
  • She woke up / to find herself alone.
    (目を覚ますと自分が1人だった)

なんだか訳が今までと違いませんかね?😊

せいじ
せいじ
特に大きな違いは、「左から右に訳す」という点なんだ✨
さるくん
さるくん
ほ、ほんとだ!今までの訳の仕方とチガウぞ?👀
  1. まずto不定詞の前までの動作を訳す
  2. その後の話(=結果)を続いてそのまま訳出する

今までとは「逆の訳し方」になるため、違和感があって難しいのです💦

特に有名なのは、

▶︎ He lived / to be 90.(彼は生きて90歳になった = 90歳まで生きた)

という表現。

ただ、これを一つ覚えておけば「こんな訳し方もあるのか」と覚えられますね✨

〜するなんて…

この構文は「It is 人の性質を表す形容詞+of+人+to…」の形として覚えている人が多いかと思います😊

▶︎ It is kind of you / to help me.(手伝ってくれるなんて君は優しいね)

しかしこれは、It仮の主語(=形式主語)として置き、to以下を真主語としておいているとも考えられます🤔(いわゆる名詞的用法)

ゆえに副詞的用法として厳密に言うのであれば、以下のような文が副詞的用法として妥当だと思われます👇

  • He is foolish / to believe that.
    (それを信じるとは彼は愚かだ)
  • You were kind / (enough) to help me.
    (手伝ってくれるとはあなたは優しい)

特に「形容詞+enough to〜」という表現は決まり文句です✨

せいじ
せいじ
よく言い換えとして、先ほどの「It is 形容詞+of〜」と比較されるね😊

形容詞の意味を補う

最後はちょっとトリッキーです💦

早速例文を見てみましょう👇

  • It’s difficult / to explain.(それを説明するのは難しい)
  • It’s easy / to understand.(それを理解するのは簡単だ)

なんと主語がそのまま、to不定詞以下の動詞の目的語となるのです🙌

さるくん
さるくん
え?でも「It’s hard / to explain that.」(それを説明するのは難しい)とかもあるじゃない?名詞的用法というか、仮の主語をおいてさ!
せいじ
せいじ
そうだね✨「explain」の後ろに具体的かつ別の「説明したいもの」があれば、そうやってまた目的語を置いてもいいと思うよ😊 ただこの場合だと、もうすでに「それって説明が難しい」というように、主語のことを指しているんだ♪ これは文法的に間違っていないし、この場合はもう一度あえて目的語を置く必要はないんだよ✨

この文を「The text is hard / to understand.」(この文章は理解しづらい)と書き換えれば、よりこの文の特殊性がわかるでしょう✨

「The text」が「understand」の目的語になっていますよね😊(understandの後ろには何もない)

他にも「too〜to…」構文、先ほどの「enough to〜」なども有名です👇

  • He’s too young to drive.
    (彼は若すぎて運転できない)
  • The box is light enough to lift.
    (この箱は持ち上げられるくらい軽い)

「too〜to…」構文の場合は、当然のことながら「He」が「driveの目的語」になっているわけではありません。

このように「…するには〜すぎる」という表現も “意外にも” 特殊な形ですので、覚えてしまいましょう🙌

一方で2行目の「enough to〜」の文のほうは、「easy/difficult/hard」の文といっしょで、「The box」が「liftの目的語」になっていますね😊

まとめ

to不定詞の副詞的用法と言っても、様々な用法があります✨

以下、まとめです👇

to不定詞の副詞的用法
  1. 感情を表す形容詞
  2. 結果を表すto不定詞
  3. 〜するなんて…
  4. 形容詞の意味を補う

全部覚える必要はありませんが、適宜訳せるようにしておくといいでしょう😊

せいじ
せいじ
それではまた!