文法

【分詞構文の作り方と独立分詞構文】長文読解でよく出てくる

こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

さるくん
さるくん
せいじ先生!とうとう出たよ!分詞構文!これ本当に苦手なんだけど、どうしたらいい?💦
せいじ
せいじ
分詞構文とは何なのかを、しっかりと知っておくことが大事だね✨ 特に高校生のみんなは苦労しているかもしれないけど、実はいたって簡単なんだ!🙌
さるくん
さるくん
え?!そ、そうなの?早く教えて!

分詞構文とは?

分詞構文とは、いったい何なのでしょうか。

さるくん
さるくん
結局、分詞構文ってあの存在自体がよくわからないんだけど… 普通に書いちゃダメなの?
せいじ
せいじ
それが一番のポイントなんだ✨ あれは「分詞」を使った構文であって、簡単に言うと「面倒だから省略している」ってこと🙌 それがわかると、一気に意味がわかるよ!
さるくん
さるくん
えー!ただ省略しているってことなんだ?
【形容詞的に使う〜ingや〜edは分詞】現在分詞と過去分詞こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki) https://www.seiji-grammar....
  • When I walked along the street, I found a ten-dollar bill.
  • Walking along the street, I found a ten-dollar bill.(通りを歩いていると、10ドル札を見つけた)
せいじ
せいじ
この上の太字の部分を見てほしい。ほら、なんだかスリムになっているでしょ?😊
さるくん
さるくん
ほ、ほんとだ!しかもしれっと「〜ing」が使われているじゃないか!
せいじ
せいじ
そう!「分詞」を使って「構文」を作るから分詞構文なんだ✨
さるくん
さるくん
なんだよー!それだけの話なのかー!

そして分詞構文が「〜ingの副詞的な用法」と言われるゆえんは、まさに副詞節(=副詞的に使うカンマを伴う文のこと)を変化させたものだからです😊

  1. 分詞構文とは〜ingや〜edを使った省略
  2. 「〜ing」を使うことがあるため副詞的用法だと言われることも
  3. もともとある副詞節を短くするため、副詞的な用法として見なされる
さるくん
さるくん
じゃあif節とかwhen節とかってこと?!
せいじ
せいじ
その通り!🙌 それらの接続詞を省略することで、スリムでムダを省いた文になるんだ💡

分詞構文の作り方

分詞構文は難しいと言われがちですが、実は作り方はいたってシンプルです😊

早速見ていきましょう♪

分詞構文の作り方
  1. 副詞節を見る
  2. 接続詞を省略する
  3. 主語が一致している場合、主語を省略する
  4. 残っている動詞を〜ingにする
さるくん
さるくん
これでいいのか… ほ、本当に?!
せいじ
せいじ
一緒にやってみようか♪ 太字が注目するところだよ!👇
  1. After he finished his homework, he went out to play.
  2. After he finished his homework, he went out to play.
  3. he finished his homework, he went out to play.
  4. finished his homework, he went out to play.
  5. Finishing his homework, he went out to play.(宿題を終えると、彼は遊びに出かけた)
さるくん
さるくん
おー!本当だ!順番通りにやったらできたよ!🙌
せいじ
せいじ
ね?簡単でしょ♪😊
さるくん
さるくん
でもせいじ先生。これって受け身の時もあるんじゃ…
せいじ
せいじ
同じようにやってみようか✨

受け身・完了・否定

実は別の形のように見えるものでも、しっかりとやり方に沿っていけば大丈夫です✨

一つずつトライしていきましょう♪

【副詞節の中が受け身】

  1. Because it was written in simple English, the book was easy to understand.
  2. Because it was written in simple English, the book was easy to understand.
  3. it was written in simple English, the book was easy to understand.
  4. was written in simple English, the book was easy to understand.
  5. Being written in simple English, the book was easy to understand.(簡単な英語で書かれていたので、その本は理解しやすかった)
さるくん
さるくん
待ってよ!確か「Written in simple English, the book was easy to understand.」っていうように、Beingナシで書かれている文があるはずだよ!これは間違ってる!☝️
せいじ
せいじ
実は文頭のBeingは省略されがちなんだ✨ be動詞を〜ingに変えることを間違えて、「Writing…」としないようにしてね!😊
さるくん
さるくん
あ、そうなんだ?

ただし、

  • Being tired, I went to bed early.(疲れていたので、早く寝た)
  • Being rich, she was not happy.(裕福だが、彼女は幸せではなかった)

といったような文のように、形容詞だけをおいてカンマ(「Tired, I went to…」)のような一語だけの書き方はできません💦

次に完了形の場合を見てみましょう♪

【副詞節の中が完了形】

  1. After I had finished my work, I went home.
  2. After I had finished my work, I went home.
  3. I had finished my work, I went home.
  4. had finished my work, I went home.
  5. Having finished my work, I went home.(仕事を終えてから、家に帰った)
せいじ
せいじ
ここでも間違えて「Finishing…」にしないことが大事だね✨

【副詞節の中が否定形】

  1. As she didn’t know what to do, she asked her teacher for advice.
  2. As she didn’t know what to do, she asked her teacher for advice.
  3. she didn’t know what to do, she asked her teacher for advice.
  4. didn’t know what to do, she asked her teacher for advice.
  5. not know what to do, she asked her teacher for advice.
  6. Not knowing what to do, she asked her teacher for advice.(何をすべきか分からなかったので、彼女は先生に助言を求めた)

否定文の場合、付随している「do/does/did」などはそのまま消し去ります😊

文頭にNotがくる珍しい表現です✨

復元作業はどうする?

さるくん
さるくん
せいじ先生!これって文中では「省略されたもの」が出るんだよね?どうやって復元するの?だって接続詞は無数の候補があるじゃない!
せいじ
せいじ
いいところに気づいたね♪ 実はこれ、ぶっちゃけて言うと「勘(かん)」なんだ💦
さるくん
さるくん
えー!そんなぁ…💦
せいじ
せいじ
でもね。文脈から読み取って、自分なりに解釈を当てはめていいんだよ✨

Turning to the right, you will find the post office.

せいじ
せいじ
これをどう訳す?
さるくん
さるくん
えーっと…「右に曲がる。郵便局が見えますよ」か…
せいじ
せいじ
そう。となると「右に曲がれば…」と繋げるのが無難なんじゃないかな?😊
さるくん
さるくん
確かに。でも「右に曲がった時…」とかもいけそうじゃない?
せいじ
せいじ
もちろん、どちらでもいいよ!🙌 ただ、そうした時に違和感がないかどうかが大事なんだ😊
  • If you turn to the right, you will find the post office.
  • When you turn to the right, you will find the post office.
  • After you turn to the right, you will find the post office.
さるくん
さるくん
ぐぬぬ… 確かに「If…」のほうがしっくりくるなぁ…
せいじ
せいじ
さるくんの考え方はとてもいいね🙆‍♂️ 他にも「Afterはないか?Becauseはないか?」と疑うことが大事なんだよ✨

独立分詞構文とは?

さるくん
さるくん
なるほど。大体わかったぞ!でもせいじ先生🖐️ 主語が違う場合っていうのもあるんじゃない?!どう?
せいじ
せいじ
そう!✨ それが独立分詞構文なんだ🙌 名前はちょっとイカツいけど笑、要はカンマ以降の文と切り離されて(=独立して)構文を作るから、こう呼ばれているんだ😊
さるくん
さるくん
なるほど〜!

【主語がカンマの前後で異なる場合】

  1. As it was a fine day, we went on a picnic.
  2. As it was a fine day, we went on a picnic.
  3. it was a fine day, we went on a picnic.
  4. It was a fine day, we went on a picnic.
  5. It being a fine day, we went on a picnic.(いい天気だったので、私たちはピクニックに行った)

仮に「主語を残さなかった場合」を想定してみましょう👇

🙅‍♂️ Being a fine day, we went on a picnic.

この場合、なんと「カンマ前の副詞節の主語」がWeとなってしまいます!😱

「私たちが良い日だったので、ピクニックに出かけました」という、不思議な文になってしまうのです💦

せいじ
せいじ
これを避けるために、「主語だけが残る」という現象が起こるんだね♪

独立分詞構文の慣用表現

特に「分詞」を使った慣用表現はたくさんあります♪

もはや「主語すらないもの」もありますので、覚えておきましょう🙌

  • Strictly speaking, a whale is not a fish.(厳密に言えば、クジラは魚ではない)
  • Generally speaking, Japanese people are polite.(一般的に言えば、日本人は礼儀正しい)
  • Frankly speaking, I don’t agree with your opinion.(率直に言えば、私はあなたの意見に賛成しません)
  • Judging from her expression, she is very happy.(彼女の表情から判断すると、彼女はとても幸せだ)
  • Weather permitting, we will have a barbecue tomorrow.(天気が許せば、明日バーベキューをします)
  • All things considered, it was a good decision.(全てを考慮すると、それは良い決断だった)

これらは高校英語(大学受験)では必須の知識です✨

せいじ
せいじ
もちろん、会話や英作文、エッセイでも使えるから「暗記すんのかよ〜」と思わずに、積極的に覚えていこう🙌

まとめ

分詞構文のまとめです✨

分詞構文とは…
  1. 分詞を用いた、単なる副詞節の省略
  2. 現在分詞や過去分詞、完了や否定もある
  3. 復元作業は勘(かん)に頼り自然な訳を目指す
  4. 主語が違う場合には注意。独立分詞構文は慣用表現まで暗記
せいじ
せいじ
どうだったかな?難しかったかな?😊 何度も見直して復習してみてね!それではまた!