こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki)
- 条件を表すifとの違い
- 仮定法過去の考え方
- 実際の英作文の方法
仮定法のその前に

さて、みなさんが一番「引っかかるところ」とは、
- 条件を表すif節(副詞節)
- 仮定法過去や仮定法過去完了
との違いかと思います😊
大前提として、条件を表すif節内では「will」を使うことは「超まれ」であり、基本的には現在形が使われます✨
一方で、カンマの後に「will」などが来るのは、「もし(条件として)〜だったら、…するだろう」という未来の話をしているからですね🙌
If it’s rainy tomorrow, / I’ll stay at home.(明日雨だったら、家にいるよ)
条件としてのif節は、当然のことながら「これから起こるかもしれないこと」についてです😊
確率として起こり得ること(起こってもおかしくないこと)でもあり、「現実的に〜だったら…」という意味での “仮定” となります。
一方で「仮定法過去」とは、今まさに起きている事象に対して、反対のことを言うことから「反実仮想」と言われています♪
If I had more money, / I would travel around the world.(もっとお金があれば、世界中を旅するのに)→ 今はお金がないという事実がある
カンマの後に未来を表す「tomorrow」などが入るパターンもありますが、仮定法過去完了で扱います😊
仮定法の形
- If she studied harder, / she could pass the exam.(彼女がもっと勉強すれば、試験に合格できるのに)
- If it were sunny today, / we might go to the beach.(今日晴れていたら、ビーチに行くのになぁ)
このように、仮定法過去と言われたら形は決まっています。
If 主語(S)+過去形〜, 主語(S)+would[could]+動詞の原形….(もし〜だったら、…するだろうに)
基本的にはカンマ以降は「would/could」が来ますが、例文のように「might」がくることもあります♪
ちなみに過去形を使うのは、「現実からいかにフォーム(=形)を離すか」という点からだと言われています。(諸説あり)
「形が違う」という点に着目すれば、仮定法を理解することはかなり簡単です😊
- If I win the lottery, / I will buy a house.(もし宝くじに当たったら、家でも買おうかな)
- If I won the lottery, / I would buy a house.(もし宝くじに当たったら、家でも買うんだけどなぁ)
条件としてのif節は「もしこうなった場合、どうするか?」を問うているだけであり、現実的で未来の話。
仮定法は、現実には起こっていないことを憂(うれ)いているようなイメージ(願望)ですね✨
様々な表現
I wish〜
I wish [you were here / with me].(君がここにいてくれたらなぁ)
「今」について話す「wish」の場合、その後ろの節内は過去形になります。
ちなみに「I wish〜」の文は時制の一致を受けないため、「wishedの場合は時制をズラして仮定法過去完了にしなければいけないのでは?!」ということは起こらないので安心してください😊
If only〜
If only / she lived nearby.(彼女が近くに住んでいればなぁ)
「if」を伴いますが、その後にカンマでもう一文続くことはありません。
気持ち「I wish〜」とほぼ一緒ですね😊
It’s time〜
It’s time / we went home.(もう帰ってもいい頃だ)
大学受験で見受けられる例文です。
It’s time / you started studying / seriously.(そろそろ本気で勉強を始めるべきだよ)→ 現実として勉強を始めていない(始めたらいいのになぁ)
これが仮定法で一番首をかしげる文かと思われますが、ぜひ覚えてしまいましょう!🙌
as if〜 / as though〜
He talks / as if he knew everything.(彼はまるで何でも知っているかのように話す)
これは仮定法としてわかりやすい表現ですよね😊
「本当は知らないのに」という現実とは逆のイメージをしやすいからです。
「I wish〜」と同様、時制の一致という概念はありません。(「He talked〜」になったからと言って「as if…」以降の形を必ずしも変えなくていい)
ちなみに「as though〜」を使う場合は、「本当にあり得るかもしれない」という含意があります✨
She smiled / as though she were happy.(彼女はまるで幸せかのように微笑んだ)→「幸せではない」というわけではないかも
まとめ
以下、仮定法過去のまとめです😊
- 現実とは逆のことを言って願望を示す
- 過去形(+would/could)が使われるので仮定法「過去」
- 話の内容は常に「今」で、かつあり得ない状況について言う
- 仮定法を使った表現はいくつかあるが全て「過去形」