文法

【仮定法過去の作り方は簡単?】形に着目すれば大丈夫

こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

さるくん
さるくん
せいじ先生…とうとう来てしまったよ。仮定法にね!
せいじ
せいじ
そうだね。でも仮定法ほど簡単なものはないよ!
さるくん
さるくん
ウソだ!騙されないぞ!だって多くの学生さんたちが混乱してるじゃないか!
せいじ
せいじ
それは「仮定法過去」という名前にわかりづらさがあるだけなんだ😊 形さえ覚えちゃえば簡単だよ!🙌

仮定法のその前に

さて、みなさんが一番「引っかかるところ」とは、

  1. 条件を表すif節(副詞節)
  2. 仮定法過去や仮定法過去完了

との違いかと思います😊

大前提として、条件を表すif節内では「will」を使うことは「超まれ」であり、基本的には現在形が使われます✨

一方で、カンマの後に「will」などが来るのは、「もし(条件として)〜だったら、…するだろう」という未来の話をしているからですね🙌

If it’s rainy tomorrow, / I’ll stay at home.(明日雨だったら、家にいるよ)

条件としてのif節は、当然のことながら「これから起こるかもしれないこと」についてです😊

確率として起こり得ること(起こってもおかしくないこと)でもあり、「現実的に〜だったら…」という意味での “仮定” となります。

一方で「仮定法過去」とは、今まさに起きている事象に対して、反対のことを言うことから「反実仮想」と言われています♪

せいじ
せいじ
要は、現実的にはあり得ないっていうこと。今雨が降っていたとしたら「晴れていたらなぁ…くそぅ!」というイメージが仮定法だね😊
さるくん
さるくん
なるほど。現実とは逆のことなんだね!🙌

If I had more money, / I would travel around the world.(もっとお金があれば、世界中を旅するのに)→ 今はお金がないという事実がある

カンマの後に未来を表す「tomorrow」などが入るパターンもありますが、仮定法過去完了で扱います😊

せいじ
せいじ
現実にあり得ないこと、あるいは現状そうではないことについて言うことが「仮定法過去」なんだね💡

仮定法の形

さるくん
さるくん
せいじ先生。仮定法ってどうやって作るの?
せいじ
せいじ
今日やる「仮定法過去」について言うのであれば、過去形を使うことが間違いないよ🙌
  • If she studied harder, / she could pass the exam.(彼女がもっと勉強すれば、試験に合格できるのに)
  • If it were sunny today, / we might go to the beach.(今日晴れていたら、ビーチに行くのになぁ)

このように、仮定法過去と言われたら形は決まっています

If 主語(S)+過去形〜, 主語(S)+would[could]+動詞の原形….(もし〜だったら、…するだろうに)

基本的にはカンマ以降は「would/could」が来ますが、例文のように「might」がくることもあります♪

さるくん
さるくん
え?この形しかないの?!
せいじ
せいじ
うん!それが仮定法過去の簡単なところなんだ♪ 条件を表すif節とは全く形が違うから、見分けやすいし理解もしやすいんだ!🙌

ちなみに過去形を使うのは、「現実からいかにフォーム(=形)を離すか」という点からだと言われています。(諸説あり)

せいじ
せいじ
特に「If I were〜」なんていう表現は、文法的に全然見ることのない形だから、より「現実離れ」を表せるんだろうね💡

「形が違う」という点に着目すれば、仮定法を理解することはかなり簡単です😊

  • If I win the lottery, / I will buy a house.(もし宝くじに当たったら、家でも買おうかな)
  • If I won the lottery, / I would buy a house.(もし宝くじに当たったら、家でも買うんだけどなぁ)

条件としてのif節は「もしこうなった場合、どうするか?」を問うているだけであり、現実的で未来の話。

仮定法は、現実には起こっていないことを憂(うれ)いているようなイメージ(願望)ですね✨

様々な表現

せいじ
せいじ
仮定法には、まだまだいろんな表現があるよ!🙌 どれも「現実的ではないもの」だね😊

I wish〜

I wish [you were here / with me].(君がここにいてくれたらなぁ)

「今」について話す「wish」の場合、その後ろの節内は過去形になります。

ちなみに「I wish〜」の文は時制の一致を受けないため、「wishedの場合は時制をズラして仮定法過去完了にしなければいけないのでは?!」ということは起こらないので安心してください😊

If only〜

If only / she lived nearby.(彼女が近くに住んでいればなぁ)

「if」を伴いますが、その後にカンマでもう一文続くことはありません。

気持ち「I wish〜」とほぼ一緒ですね😊

It’s time〜

It’s time / we went home.(もう帰ってもいい頃だ)

大学受験で見受けられる例文です。

さるくん
さるくん
ねぇ!ここでなんでわざわざ仮定法なの?!
せいじ
せいじ
これはね、「本来はその行為を行なっていてもいい時間なのに、まだ現実として行為を行なっていない」から仮定法なんだ😊

It’s time / you started studying / seriously.(そろそろ本気で勉強を始めるべきだよ)→ 現実として勉強を始めていない(始めたらいいのになぁ)

これが仮定法で一番首をかしげる文かと思われますが、ぜひ覚えてしまいましょう!🙌

as if〜 / as though〜

He talks / as if he knew everything.(彼はまるで何でも知っているかのように話す)

これは仮定法としてわかりやすい表現ですよね😊

「本当は知らないのに」という現実とは逆のイメージをしやすいからです。

「I wish〜」と同様、時制の一致という概念はありません。(「He talked〜」になったからと言って「as if…」以降の形を必ずしも変えなくていい)

ちなみに「as though〜」を使う場合は、「本当にあり得るかもしれない」という含意があります✨

She smiled / as though she were happy.(彼女はまるで幸せかのように微笑んだ)→「幸せではない」というわけではないかも

まとめ

以下、仮定法過去のまとめです😊

仮定法過去とは…
  1. 現実とは逆のことを言って願望を示す
  2. 過去形(+would/could)が使われるので仮定法「過去」
  3. 話の内容は常に「今」で、かつあり得ない状況について言う
  4. 仮定法を使った表現はいくつかあるが全て「過去形」
せいじ
せいじ
ポイントは「過去形」「現実離れ」。ここさえ押さえておけば大丈夫だよ!🙌 それではまた!