文法

【関係副詞は関係代名詞と何が違うの?】後ろに来るのは完全文

こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

さるくん
さるくん
せいじ先生!関係副詞ってのが出てきたよ!いつもこれ、関係代名詞と迷うんだよね💦
せいじ
せいじ
その悩みを持っている人は多いよ💡 でも圧倒的な違いがあるんだ!🙌
さるくん
さるくん
え?それって一体なんなの?
【関係代名詞の定義と使い方】制限して名詞を説明する関係代名詞の基本的な使い方について解説しています。...

この記事では、関係副詞について学んでいきます😊

ポイントは「関係副詞の後ろは完全文」だということ☝️

ここを押さえておくと内容がスムーズに理解できます✨

関係副詞とは?

さるくん
さるくん
僕が習ったのは「場所とか時とかの後は、とりあえず関係副詞をおいておけ」ってことだったけど…
せいじ
せいじ
なるほど。基本的には「where」や「when」が思い浮かぶのでOKなんだ✨ だけど一番大事なことは「副詞(特に副詞句)」を知っておくってこと😊
【形容詞/副詞って何?】名詞/動詞を修飾する品詞この記事では「形容詞/副詞」について勉強していきます。名詞や動詞を修飾する品詞について学んでいきましょう。...

つまり、関係代名詞との「大きな違い」とは「どこを説明しているか?」なのです😊

関係代名詞では当然「名詞」を先行詞(=関係代名詞の前におく名詞のこと)としますが、関係副詞では名詞を先行詞とするものの、その実態は違います。

【関係代名詞👇】

  • This is the boy [who(⚫︎)helped me].(こちらが私を助けてくれた少年です)
  • The book [that I bought ⚫︎ yesterday] is interesting.(昨日買った本は面白いです)

関係代名詞の後ろに続く文の中で、「必ず空所がある」というのが関係代名詞です。

一方で、関係副詞ではそれがありません💦

一体どういうことでしょうか?

【関係副詞👇】

  • I remember the day [when we first met].(私たちが初めて会った日を覚えています)
  • This is the place [where I was born].(ここが私が生まれた場所です)
さるくん
さるくん
た、確かに、文の後半に隙間が見つからないなぁ…
せいじ
せいじ
元の文を考えてみると、一目瞭然だよ🙌
  • We first met / on the day.(その日に会いました)
  • I was born / in the place.(そこで生まれました)
せいじ
せいじ
この前置詞から始まるカタマリのことを「副詞句」って言ったよね😊
さるくん
さるくん
そ、そうか!これを説明したいから、名詞を説明する関係代名詞とは違うっていうことなのか!
せいじ
せいじ
そそ!特に場所や時間がメインになるのは、必ず前置詞を伴うからなんだ💡 ここで「前置詞+関係代名詞」を見ていこう💨

前置詞+関係代名詞

さるくん
さるくん
これだよこれ!これがめちゃくちゃ難しいんだ💦
せいじ
せいじ
いや、実はそんなこともないんだよ♪ ちゃんと文法を学んできていれば、なぜ前置詞が必要かがわかるからね!

例えば「関係副詞を使わない例」を考えると、とてもわかりやすいです😊

  • I remember the day [which we first met on].(私たちが初めて会った日を覚えています)
  • This is the place [which I was born in].(ここが私が生まれた場所です)
さるくん
さるくん
そそそ、そんなことしていいの?!
せいじ
せいじ
これが関係副詞の正体と言ってもいいんだよ♪ 本来、場所や時間を説明したいときに関係代名詞を使おうとすると、必ず前置詞が邪魔をしてくるんだ💦
さるくん
さるくん
た、確かに「*We first met the day.」なんて言い方はできないもんね💦

それでも「私たちが初めて会った日」というように、どうしても場所や時を説明したい時があります。

ここで前置詞の出番です🙌

しかし、

「それを使うくらいなら、もういっそのこと(関係)副詞を使ったほうがよくない?」

となり、「前置詞+関係代名詞=関係副詞」という構造が生まれたのですね😊

以下が関係副詞を作るまでの流れです✨

  1. I remember the day [which we first met on].
  2. I remember the day [on which we first met].
  3. I remember the day [when we first met].(私たちが初めて会った日を覚えています)

つまり、

  1. 関係代名詞+後ろのほうに前置詞
  2. 前に移動させて「前置詞+関係代名詞」
  3. 「前置詞+関係代名詞=関係副詞」

という流れがあるのですね😊

せいじ
せいじ
意外とこの流れを知らない人は多いんだ💡
さるくん
さるくん
うわー!全く知らなかったよ💦
せいじ
せいじ
大事なことは、説明したいものにどうしても前置詞がくっついてきちゃうっていうこと。その時に簡易的にするために関係副詞を使っているから、前置詞の存在を忘れがちになってしまうんだよね💦
さるくん
さるくん
そうか〜。こんなに親密な関係があったんだね✨ だから一見すると関係副詞の後ろは必ず完全文(=隙間がない状態)になっているんだね!🙌

ただし、

  1. That’s the topic [which we talked about].
  2. That’s the topic [about which we talked].(それが我々が話していた話題だ)

のように、前置詞を移動することはできても、関係副詞に変換することができない場合もあります🙇(whenもwhereも当てはまらないため)

その他の関係副詞

さるくん
さるくん
せいじ先生!他にも関係副詞ってあるの?
せいじ
せいじ
もちろん!他だと「why」と「how」があるよ!🙌

【whyの作り方👇】

  1. That’s the reason [which she left for].
  2. That’s the reason [for which she left].
  3. That’s the reason [why she left].(それが彼女が去った理由です)

この作り方(特にforを使うこと)を知っている人は意外にも多くありません😊

元の文は「She left for the reason.」(彼女はその理由で去った)となります。

ぜひ、この機会に作り方を覚えておきましょう🙌

ちなみにこの「That’s〜」という表現は、前に言ったことを受けていますので、前文との繋がりを考えることが大事です✨

【howの作り方👇】

  1. That’s the way [which I learned English in].
  2. That’s the way [in which I learned English].
  3. That’s [how I learned English].(そうやって私は英語を学びました)

That’s the way [I learned English].(そうやって私は英語を学びました)でもOK)

さるくん
さるくん
ちょっとちょっとせいじ先生!せっかく使っていた「the way」を忘れてるよ!「in」を使うことはわかったのにさぁ!
せいじ
せいじ
howthe way。ここだけが大きな注意点なんだ💦 実はこの表現ができてきた歴史的な背景の中で、なぜか共演NGになったのがこの二人🙅‍♂️「どちらかしか」使えないんだよね💦
さるくん
さるくん
そ、そうなの?!でも確かに「*the way how」って見たことないなぁ…。え、もしかして他の関係副詞も省略可能だったりするわけ…ないよね?笑
せいじ
せいじ
実はそのまさかなんだ✨笑
  • I remember the day [we first met].(私たちが初めて会った日を覚えています)
  • This is [where I was born].(ここが私が生まれた場所です)
  • That’s [why she left].(それが彼女が去った理由です)

上の例のように関係副詞を含む文においては、

  1. 先行詞
  2. 関係副詞

のどちらかを消すことが可能です😊

ただし、「場所や時」で先行詞を消してしまった場合は、自然と「the place / the time」を補うことが一般的だとされています✨

関係副詞の注意点
  1. 「how」と「the way」だけには注意
  2. 先行詞か関係副詞かのどちらかを消せる

間接疑問文との違い

さるくん
さるくん
そういえば「Do you know where she is?」っていう間接疑問文を習ったことがあるけど、あれは関係副詞と違うの?
せいじ
せいじ
鋭いね!👀 実は関係代名詞の際にも説明した通り、訳の違いを見てみても結局言っていることは一緒なんだ!🙌
  • Do you know where she is?(彼女がどこにいるか知ってる?)
  • Do you know (the place) [where she is]?(彼女がいる場所を知ってる?)

純粋に見れば上の文(間接疑問文)で捉えるほうが自然です😊

しかし、下の文として考えるのもアリといえばアリ。

つまりは「the placeが省略されているのだ!」と見る方法です✨

仮にそうだとしても、訳としてはほぼ同じ意味となるので問題ありませんね🙌

関係代名詞がくる場合(まれ)

せいじ
せいじ
さぁ、ここで意地悪な問題をプレゼントしよう!🙌 これは正しいかな?
  • Kyoto is the place [which I want to visit].(京都は訪れたい場所だ)
  • That’s the reason [which he talked about].(それが彼の話していた理由だ)
さるくん
さるくん
こんなもの、どちらも文法的に不正解でしょ!🙅‍♂️ だって場所や理由は関係副詞一択だからね♪
せいじ
せいじ
残念!これは文法上合っているんだよ🙌
さるくん
さるくん
え?!な、なんでよ?!
  • Kyoto is the place [which I want to visit ⚫︎ ].(京都は訪れたい場所だ)
  • That’s the reason [which he talked about ⚫︎ ].(それが彼の話していた理由だ)
さるくん
さるくん
そ、そうかー!「visit」なんて他動詞なんだから、前置詞要らないじゃん!😭 二つ目の文も、「彼」が話していた “わけ” じゃなくて “理由について” 話してたってことかー😂
せいじ
せいじ
そういうこと☝️ まぁこの手の問題はさすがに出ないけど笑、関係副詞の本質を知っているかどうかを試すときに、僕がよく引き合いに出すんだ♪

二つ目の文は「about which」という形にしたとしても、「why」になることができません。

場所、時間、理由、方法が来た場合は、ほぼ間違いなく関係副詞が来ると思っていてもいいですが、文法の本質を知るという意味で上のような引っ掛けの文は、大事な考え方ですね😊

まとめ

以下、関係副詞のまとめです👇

関係副詞とは…
  1. 関係副詞の後ろは完全文である
  2. 「前置詞+関係代名詞」を関係副詞にすることがある
  3. 場所、時間、理由、方法が来たらほぼ関係副詞で繋ぐ
  4. ただし「*the way how」という表現だけないので注意
  5. 間接疑問文と違いはほぼないと思っていていい
せいじ
せいじ
特に「前置詞+関係代名詞」を苦手としている人は多いです💦 丁寧に攻略していきましょう😊 それではまた!