文法

【関係代名詞の定義と使い方】制限して名詞を説明する

こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

さるくん
さるくん
せいじ先生!いよいよ関係代名詞にきちゃったよ!😭 もう泣きそう!
せいじ
せいじ
英語学習では、誰もがつまずくところだよね💦 まずは関係代名詞の定義から始めて、使い方までマスターするよ!

関係代名詞の定義

さるくん
さるくん
関係代名詞ってほら、2文をただ繋げるだけでしょ?ほんでwhoとかwhichは、人かモノかで判断するっていう…
せいじ
せいじ
実はその考え方は大きく間違っているんだ。実践的にはそうかもしれないけど、ちゃんと意味があるんだよ♪ だってほら、それならいちいち2文を繋げずに、そのまま2文でしゃべれば(書けば)いいじゃない?
さるくん
さるくん
ぐぬぬ…確かに。でも日本語でも「…している〇〇」みたいにいうことがあるじゃない?そういうことじゃないの?
せいじ
せいじ
間違ってはいないけど、根本は「制限すること」なんだ💡 ここがわかると「非制限用法」の意味もわかってくるよ🙌
さるくん
さるくん
え?!そうなの?カンマがあるやつだよね?だったらちゃんと知っておきたいよ!

以下の文を見てみましょう。

  • The man [who is standing there] is my brother.(そこに立っている男性は私の兄です)

一見すると、

  1. The man is my brother.
  2. He is standing there.

の2文を合わせなさい、というように聞こえるかもしれません。

しかし、関係代名詞を使う「根本の意味」とは、

複数いる「man(男性)」の中でも、「そこに立っている男性」と限定的に説明すること。

なのです。

ゆえに、この用法(カンマがない関係代名詞)を「制限(限定)用法」と言います。

「制限」と「限定」にあまり違いはありませんが、「制限」は特定の名詞(先行詞)を指すのに対して、「限定」はその名詞の性質を表すことが基本です。

(つまり「限定」とは一般的に「a beautiful flower」や「an interesting book」などの形容詞を指します)

さるくん
さるくん
なるほど。複数から一つを限定的に説明するために、関係代名詞があるんだね💡
せいじ
せいじ
その通り!それがわかると、なぜわざわざ2文を繋げたのかがわかってくるよね♪ そうやって制限して(限定的に)説明することで、誰(何)を指しているのかを、明確に相手に伝えているんだよ!🙌

ちなみにこのように「…who is standing」は「…standing」(=現在分詞)と書いた方が速いです😊

どちらで書いても構いません♪

【形容詞的に使う〜ingや〜edは分詞】現在分詞と過去分詞こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki) https://www.seiji-grammar....

関係代名詞の主格

せいじ
せいじ
さて、早速関係代名詞の主格に入るよ!
さるくん
さるくん
えーっと主格ってことは…主語になるってこと?
せいじ
せいじ
そうだね!主語に当たる部分が「欠けている」のがポイントなんだ🙌

関係代名詞には基本として「who/which/that」の3つがあります。

説明したい関係代名詞の直前の名詞のことを「先行詞」と呼びます😊

  1. 先行詞が人:who
  2. 先行詞がモノ:which
  3. 先行詞が人+モノや限定的(the firstなど):that

こう見ますと、基本的に「that」を使うことが無難だと思われがちですが、これが実は非制限用法の時に生きてきます😊

ゆえに、しっかりとwhoとwhichを使い分けることをオススメします✨

  • This is the book [which was given to me / by my friend].(これは友達が私にくれた本です)
せいじ
せいじ
ここでのポイントは「欠けている部分」を見つけられるかどうかが大事ってこと
さるくん
さるくん
えーっと…whichが「it」か「that」、つまり「the book」の代わりになってるってことかな!
せいじ
せいじ
その通り✨ この「欠けている」ということがわかっていると、今後の関係副詞でもめちゃくちゃ理解が深まるよ!😊
  • This is the book [which(⚫︎)was given to me / by my friend].(これは友達が私にくれた本です)

関係代名詞では、必ず「欠けている部分」がある!

関係代名詞の目的格

さるくん
さるくん
いわゆる先行詞が「主語となって何かをする」のはわかりやすいよ?だってその後に動詞を繋げればいいだけだもん!
せいじ
せいじ
その通り。一方で関係代名詞の後に「主語+動詞」が続くこともあるんだ✨
さるくん
さるくん
な、なんだってー?!👤👤👤
  • He is the boy [who I met yesterday].(彼は私が昨日会った少年です)
さるくん
さるくん
あらら💦 ホントだ…これはどういうこと?
せいじ
せいじ
これは「the boy」が何かの動作したわけではなく、「I(=私)」という新たな人物が、「the boy」に対して「何かをした」っていうことだよね?
さるくん
さるくん
あ、なるほど💡 これは「私が会った少年」って言いたいわけだから、どうしても「I」を入れなきゃいけなかったんだね。でもどこに「欠けている部分」があるんだ?
せいじ
せいじ
よく見ると「met」の後に入るべき「人(ここでは目的語)」がないよね?
さるくん
さるくん
うわ!気づかなかった!そこが抜けていたんだね😊
せいじ
せいじ
ちなみに昔は「人」の目的格は「whom」だったけど、今は「who」で統一されているよ♪
  • He is the boy [who I met ⚫︎ yesterday].(彼は私が昨日会った少年です)

関係代名詞は基本的に「①主格」「②目的格」が頻出です😊

構造から違いを明確にし、うまく訳出して意味を理解しましょう🙌

簡易的な見分け方
  1. 関係代名詞の直後に動詞 ▶︎ 主格
  2. 関係代名詞の直後が主語+動詞 ▶︎ 目的格

関係代名詞の所有格

さるくん
さるくん
そういえばたまに「whose」なんてのも見るけど、あれはどういうこと?
せいじ
せいじ
出ないわけじゃないけれど、「先行詞の(所有している)〜は…」という意味なんだ😊
さるくん
さるくん
なんだかややこしいな💦
  • I have a friend [whose father is a doctor].(私にはお父さんが医者である友達がいます)
さるくん
さるくん
ふむふむ。「先行詞(=友達)のお父さん」ってことか!
せいじ
せいじ
そういうこと♪ ちなみに「a house [whose roof is red](=屋根の赤い家)」のように、モノの場合でも「whose」が使えるよ🙌

関係代名詞の所有格「whose」の後には必ず名詞がきます✨

これは、一見すると関係代名詞の目的格の直後に「主語+動詞」がくる形と似ていますが、仮に関係代名詞の目的格(who/which/that)を間違って入れてしまった場合、①冠詞(a/an/the)がなかったり ②意味的に通らなかったりするため、すぐに「所有格だ!」という察しがつきます😊

欠けている部分は、上文では「his」ですね♪

  • I have a friend [whose(⚫︎)father is a doctor].(私にはお父さんが医者である友達がいます)

関係代名詞を分析する際のポイント

さるくん
さるくん
そういえばせいじ先生、さっきからやたらかっこ([…who])が見えるけど、これは先生が意図的に書いているの?
せいじ
せいじ
お!よく気づいたね😊 実は関係代名詞の先行詞には、大きく分けて2パターンの位置があるんだ✨ このかっこができるようになると、一気に英文が読みやすくなるよ!🙌 だから書いておいたんだ♪

【①先行詞が主語の場合】

  • The movie [that we saw ⚫︎] was interesting.(私たちが見た映画は面白かったです)

先行詞が主語になっているパターンは、日本人がとても苦手に感じているパターンです💦

なぜなら、次の動詞を探さなければならないから。(頭でっかちパターン)

かっこをする前ですと、「The movie that we saw was interesting.

こんな感じで、ちょっと混乱しちゃう人がいますよね💦

そこで、「…that we saw」が「The movie(=主語、先行詞)」を説明(修飾)しているのだなという察しがつけば、そこまでをかっこしてあげると読みやすくなります😊

次に出てくる動詞(ここではwas)」までですね♪

すると長〜い主語も、「私たちが見た映画は…」と訳せるようになります🙌

【②先行詞が目的語や補語の場合】

  • I know a girl [that can speak three languages].(私は3ヶ国語を話せる女の子を知っています)▶︎ 目的語
  • This is a boy [who plays baseball well].(こちらが野球の上手い少年です)▶︎ 補語

先行詞が文末に来て、さらにそれを説明するため、こちらの関係代名詞の使い方のほうがシンプルですね😊

同じようにかっこをしてあげますと、より文の構造が明確になります🙌

簡単なまとめ
  1. 先行詞の位置を確認(主語?それとも目的語や補語?)
  2. 関係代名詞から次の動詞までをかっこ(それか文末まで)
  3. 関係代名詞は主格?それとも目的格?(所有格は明らかにわかる)

まとめ

以下、関係代名詞基本のまとめです✨

関係代名詞とは…
  1. 複数あるものから「制限」すること
  2. 主格や目的格がメインで、たまに所有格もある
  3. 人ならwho、モノならwhich、人+モノや限定的であればthat
  4. 必ず「欠けている部分(=抜け)」がある
  5. 先行詞の名詞が主語なのか、目的語や補語なのかも確認
せいじ
せいじ
主格と目的格に絞ってみると、案外簡単かもしれませんね♪ それではまた!