文法

【原級比較で作る「〜と同じくらい」】否定形には要注意!

こんにちは。せいじです。(@seiz_suzuki

さるくん
さるくん
せいじ先生!比較級の中でも原級比較ってのがあるんだけど、あれってなんなのさ?
せいじ
せいじ
あぁ、「as」で挟むやつだね😊 まずは比較の成り立ちから学んでいこう!

原級比較

さるくん
さるくん
先生!やっぱり比較ってなんだか難しい💦 ほら「as」をどこに入れたらいいかとかわからないじゃない?
せいじ
せいじ
ふむふむ。なるほどね。確かにいざ文を作ろうとしても難しいのは事実… まずは元となる文から考えてみようか!🙌

比較を始める際にポイントとなるのは、形容詞副詞に着目することです😊

今回扱う原級比較では、「as」で挟むことができるのはこの2つのみ。

  1. 形容詞
  2. 副詞
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それぞれを使った文を見てみましょう♪

  • She is tall.(彼女は背が高い)【形容詞】
  • He can run fast.(彼は速く走れる)【副詞】
さるくん
さるくん
なるほど。ここを「as」で挟めばいいのか!
せいじ
せいじ
そういうこと♪ あとは比較対象となるものを後ろに置くだけだね😊

以下の|の部分に「as」を挿入するイメージですね✨

  • She is|tall|.(彼女は背が高い)
  • He can run|fast|.(彼は速く走れる)

すると、このような形になります😊

  • She is as tall as〜.(彼女は〜と同じくらい背が高い)
  • He can run as fast as〜.(彼は〜と同じくらい速く走れる)

あとは比較対象となるものを入れるだけです。

  • She is as tall as her brother (is).(彼女はお兄さんと同じくらい背が高い)
  • He can run as fast as a professional athlete (can/does).(彼はプロの選手と同じくらい速く走れる)
さるくん
さるくん
ちょっと待って!2つ目の「as」の後ろって、動詞は入れなくてもいいの?
せいじ
せいじ
基本的には意味が通じてしまうから、省略されることがほとんどだね😊 動詞を入れる場合は、1つ目のasの前で使われている動詞に合わせればOK!🙌
  • This book is as interesting as that one (is).(この本はあの本と同じくらい面白い)
  • She finished the exam as quickly as the top student in the class (did).(彼女はクラスでトップの生徒と比べて同じくらい早く試験を終えた)

2つ目のas以下の話

せいじ
せいじ
そもそも2つ目の「as」以下は、比較対象がはっきりしていない場合は省力されることもあるんだ😊

☝️ I have been to Hawaii as well (as he has been to Hawaii).(私もハワイに行ったことがあります)

さるくん
さるくん
なるほど。でも一つ疑問がある!これって代名詞の場合、主格目的格のどっちを入れればいいの?やっぱり動詞が続くから主格??
せいじ
せいじ
実は話し言葉だと、カジュアルに目的格を入れることもあるんだ😊
  • He speaks English as fluently as her.(彼は彼女と同じくらい流暢に英語を話す)→「she (does)」
  • She is as kind as me.(彼女は私と同じくらい優しい)→「I (am)」

比較表現では内容が伝わりやすいため後半の「省略」が多く、様々な意見があります✨

否定形

さるくん
さるくん
先生、否定文にしたらこれは明らかに「〜と同じではない」という意味だよね!
せいじ
せいじ
いや、それが実は違うんだ♪
さるくん
さるくん
え?そうなの?!
せいじ
せいじ
これを「」だと思っている人が多いんだよね💦
否定形は「≠」ではない!

〜ほどではない」と優劣や上下関係がはっきりとわかる「比較」となる◎

例を見てみましょう👇

  • This movie is not as exciting as the book.(この映画は本ほどワクワクしない)
  • My car is not as new as yours.(私の車はあなたの車ほど新しくない)

これはつまり、「This movie < the book」と「My car < yours」という明確な比較があることを意味しています😊

さるくん
さるくん
なんでこうなるんだろう?
せいじ
せいじ
元の文を見るといいかも💡
  • This movie is not exciting.(この映画はワクワクしない)
  • My car is not new.(私の車は新しくない)
さるくん
さるくん
むむ…確かに、なんだか否定的だな💦
せいじ
せいじ
元はといえばネガティブな文から来ているから、対象と比較させるなら「〜ほど…ではない」というように、主語が「下」になるような訳にするってことだね😊

名詞についている形容詞

さるくん
さるくん
せいじ先生!ちょっと難しいのがあるんだけど!なんで「many」の時は「as many as〜」じゃないの?!
せいじ
せいじ
いい質問だね♪ ここでも元の文を見ておくことが大事なんだ😊
  • I read many books.(私はたくさん本を読む)
  • I read as many books as my brother.(私は兄と同じくらい多くの本を読む)

ではここで仮に、「many」を「as」で挟んでみましょう😊

さるくん
さるくん
あ、あれ?💦 た、確かに「many」だけを「as」で挟もうとすると「*as many as books my brother」みたく変になるぞ💦

せいじ
せいじ
そそ☝️ 文構造がわけわかんなくなっちゃうから、「形容詞+名詞」を中に入れちゃうんだね🙌

ちなみに「同じくらい美しい女性」を作りたい場合、

🙆‍♀️ She is as beautiful a woman as her mother.(彼女は母親と同じくらい美しい女性だ)

となります😊

「as」の直後には形容詞をおきたいため、「a woman」が後ろに来てしまうのですね♪

少し特殊な言い回しですから、基本的には「many/much」などの場合のみ気をつけておきましょう🙌

原級比較で使える表現

「as」を使った有名な表現としては、「〜倍」という表現があります😊

この機会にぜひ覚えてしまいましょう!🙌

  • This building is twice as tall as that one.(このビルはあのビルの2倍の高さだ)
  • My bag is half as heavy as yours.(私のカバンはあなたの半分の重さだ)
  • This car is three times as expensive as mine.(この車は私の車の3倍高い)

「as」の前に数字を入れるのがポイントです😊

3倍以上は「〜times」という表現を使います♪

他にも以下のような表現があります😊

  • Please come as soon as possible.(できるだけ早く来てください)
  • This room is as clean as ever.(この部屋は相変わらずきれいだ)

as soon as possible」は、頭文字をとって「ASAP」とも書かれます。

これは「as soon as you can」のように「…as 主語+can」と言い換えることもできます😊

まとめ

原級比較のまとめは以下の通りです👇

原級比較
  1. 普通の文の形容詞や副詞に注目
  2. それを「as」で挟み後ろは「主語+動詞」
  3. 動詞は省略されることが多く、カジュアルだと主語は目的格(meやhimなど)になる
  4. 「not as 〜 as …」の場合は「≠」の感覚ではなく「…ほど〜ではない」という比較
  5. 「many/much」は「as」で挟むときに名詞も入れること
せいじ
せいじ
作るのが難しくなったら、元の文に立ち返ってみようね♪ それではまた!